
新屋 賀子 Yoriko Shinya
ピアノと歌/作詞・作曲
幼少期よりピアノと作曲に親しむ。中学生の頃、腕の故障によりピアニストを目指す道から進路変更、臨床心理(心理カウンセリング)の道へ。心のケアに携わる中で、一音の響きの神秘に魅せられ、心身魂にはたらきかける音のすばらしさを実感してきた。
2009年 「すべてのいのちは祝福されている」という想いをこめて作った、オリジナル曲によるミニアルバム「Blessing Your Life」を発売。完成間際に体調を崩し入院、2011年、人工心肺の大きな手術を体験したことは、自分にとって「いのちとは」「生きるとは」という問いに向き合う契機となりました。
療養中はピアノに向かうと不思議にただ至福の感覚になり、光に守られる想いでつむいだ即興曲を中心に2013年、CD「The Grace」発売。弾き語りによるソロ活動を開始しました。
2010年 臨床心理士 坂野由美子(セラピールームこころん)とともに”Cosmoアートセラピー”を立ち上げ、音やアートを使った表現アートセラピーのワークショップを6年間開催。
2013年より2019年まで、角倉志朗老師の愛弟子、重森一露(しげもりいちろ)老師のもとで禅を学び、「格外の清音古調高し」の禅語から「清音(せいおん) 」の法名を授かる(悟った、などという意味ではなくここからスタートとして道を歩んでいきなさい、という励ましの意味と伺いました)。重森老師から禅との関連のなかで芸術について伺った数々のお話は、今も大切な導きになっています。
2016年 オリジナル曲を質の高いアンサンブルで奏でたいという想いのもと、出逢ったメンバーとネコヤナギ楽団を結成、翌年ネコヤナギ楽団による一枚目のCD「いのちの音」発売。
2021年 合唱メンバーの「この曲を1000人で歌いたい」というひとことをきっかけに、「いのちの地球(ほし)」1,000人合唱プロジェクトを立ち上げ、第一回目を麻生市民ホールにて開催。
2025年 雅楽古典楽器と舞とピアノ・歌で森羅万象を奏でるパフォーマンスグループ「あはひAwai」を立ち上げる。
現在は音楽を中心に、コンサートの他、映像や舞とのコラボレーション、「響きの講座」など、自然や心の奥深くを感じるような響きを紡ぎ、人と人とが響きでつながっていくことを願って、ジャンルを超えたさまざまな形で活動しています。
核の部分は同じ、わたしの音楽ですが、ソロ・共演する方やバンド、プロジェクトによって演奏の内容やカラーが変わることもいろいろ楽しんでいただけましたら嬉しいです。
東京大学教育心理学コース修士課程修了。
シュタイナー教育を基盤とする”教育者のための音楽と動きのメソッド”Method of Movement with Musicインストラクター養成コースアドバンス修了(指導・末松晴美先生)
2024年 オリジナル曲「あきのいろ」でJAPAN JAZZ POP PIANO COMPETITION POP部門金賞受賞。
想い
ピアノの鍵盤に指をおいて、
だひたすら一音を鳴らし続け
耳を傾けていたことがありました。
響きが空間にひろがって、わたしを包み
わたしは空間に溶けて、
時間の感覚も消え
まるで、体の境界すらも
なくなってしまったようでした。
心もからだも、響きに満たされ
聴こえない周波数や、
エネルギーにまでも満たされる
それは至福の時間
そのときから、
ただこの一音の喜びを
そこにそっと
置き続けたいと願うようになりました
自然にピアノから音がこぼれ出るような
そこに生まれてくるものに、
耳を澄ませて
そこにあった響きが
この指に宿るのを、
そっと拾い上げるように。
そして、そのときそこで出逢ったひとと
響きあう。
・・・・
響き合うとき
互いのエネルギーが
ダイレクトに行き来する波が生まれて
それぞれが独自でありながら
世界が溶け合う
調和が生まれ
感覚が広がる
・・・・
本質につながる
美しく、心地よい響きは
自然に本質につながっていく
本質とは
魂が本来持っている
良い方、美しい在り方
すべての魂には必ずその「本質」があり
美しいもの、良いものや
素晴らしいものに感動するとき
それぞれの本質が共鳴しているのだと思う
「響くこと」で、それぞれの壁が消え
本来持っている、本質につながる
その瞬間を、何度でも味わいたくて
その喜びを、分かち合いたくて
ただ、音を置く

見えない情報を。
一人の世界と他、みんなでの世界
互いに、響きを届けるのと同時に、響き合う。
一人の世界と、みんなとの世界を
自由自在に、自然に行ったり来たりする。
響き、響き合うと
受容とゆるしが起きる
それぞれの声には、良いも悪いもない
それらの声によって、自然に調和が起こる
あなたもOK 私もOK 。
気づけば、自然に一体感が生まれていく。

「音」と「響き」
「音」は、輪郭がある、「響き」の起点。
旋律や、音楽、曲、構成に近い概念で
音が構成されて音楽になる。
「響き」は、
たとえばホールの奥行き隅々にまで、
広がっていく空間の感覚。
残響や倍音、余韻とか、
反響してくるものも含んだイメージ。
たとえばもっと、
聴こえない周波数も含めたもの。
音になる以前のものが生まれている、
エネルギーだったりとか、
それが重なって広がっていく。
細胞の中の、見えない世界に
遠くの宇宙のすみずみに
それははてしなく。

「響き合い」はかけ合い
ライブで楽器を配って、
一緒に音や声をだし、かけ合いをするのが好き。
好きなところで好きなように、
鳴らしたい方から鳴らしてください、とお伝えすると
割とすぐに音を出してくださる方がいる。
あっちで何かが鳴いたら、
こっちで鈴が鳴ったり、
そのうち、激しくなって
「わーっ」と盛り上がったり。
みなさんの目がいたずらっぽくキラキラしたり、
少しドギマギしながらも
笑顔になっていくような様子を見るのが
とても嬉しい。

声の響き合い
声の響き合いも大好き。
それぞれの声が静かに響いて、
ひとりひとりがちゃんといるのに
周波数が重なって溶け合うと、
倍音が増えていって誰の声かわからなくなり
そのとき、存在も溶け合っているよう。
自分の素晴らしさも、ひとの素晴らしさも
いっぺんに体感できる、
不思議な時間。
美しく、心地よい響きは
自然に本質につながっていくんだ。
